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薬草クラブ ハトムギ

ハトムギ、薏苡仁(イネ科)Coix lachryma-jobi L, var ma-yuen STAPFの種皮を除いた成熟種子

[気味]甘、微寒

[帰経]肺・脾・胃

[主治]小便不利・下痢・神経痛・リウマチ・むくみ・食欲不振、疣取り、美肌(清利湿熱・袪湿除湿・排膿消腫・健脾止瀉)。

 

ハトムギは、民間薬や漢方薬としてとても愛用されている薬草の一つです。

原産地は、中国南部からベトナム地方と考えられ、日本へ伝わったのは稲と同時期、数千年以上前と考えられます。ハトムギは、イネ科の一年生植物で、春に蒔いて秋に収穫します。

鳩(ハト)がよく食べるのでハトムギという名があり、上手に作ると非常に沢山取れるのでハチコクムギ(一反で八石とれる)又はシコクムギと呼ぶ地方もあります。

ハトムギによく間違えられるジュズダマがありますが、ジュズダマは殻が硬く・厚いのが特徴であり、ハトムギは殻が薄くねばりけがあり食用になります。両者は性能が大体似ているのですが、ハトムギが佳品とされています。

 

中国の古典『史記』のなかに「東漢の名将・馬援が薏苡(よくい)を常用して身を軽くし、病気に勝つことを知って、兵糧として蓄えた。交趾を攻めたとき、良質のハトムギを大量に得て喜んだ」とあります。

中国唐時代の薬物書『神農本草経』上品に「薏苡子、味は甘・微寒・平沢に生ず。筋急拘攣して屈伸すべからざるもの・風湿痺を治し、気を下す。久しく服すれば身を軽くし気を益す」と収録されています。この意味は、上品:日常的に用いて益のある薬物の事で害無き物を意味します

 

味は甘・微寒:脾胃(胃腸)を和(なご)まし、少しの熱を除く

平沢:この植物は山や渓谷に育つのではなく平野に育つという生育環境を指示している

筋急・拘攣:体力が消耗して肉体が弱った虚の状態の時に寒い風や雨にあたって筋肉が萎縮し、身体の屈伸が出来なくなったリュウマチや神経痛のような症状を癒すのに有効

久しく・・:常用して滋養し身を軽くし、気分を健やかにしてくれる。 ということです。

 

『名医別録』には、「無毒。筋骨の邪氣で不仁する気を除き、腸胃を利し、水腫を消すを主る。人をして能く食せしむ」

その他にも、皮膚の荒れや炎症・イボ取り・ポリープ等と多種に利用されています。

お茶や煎じ薬として使う場合は殻を付けたままで使用するのが良く、食用にする場合は精白せずに殻を取ったままの茶褐色の種皮で被われた玄米状の物(ヨクイニンと言う)が効果的です。

 

薏苡仁 水腫や筋(すじ)の つるを治し 食をも進め 腸胃をも利す

薏苡仁打砕きつゝ中にある 目をよく去りて炒りてつかうぞ 

(橋本竹二郎訳『新編和歌能毒』)

 

水剤は、大腸の水滞に芍薬、胃内の水滞には朮・茯苓・沢瀉・人参・半夏、皮下の水滞には麻黄・黄耆というように受け持ち部位がほぼ限定されている。が、薏苡仁には皮下・胃腸・気管・呼吸器など、表裏にわたって、全身の水滞証を解消する薬能を持っている。

軽い血症がとれる微寒という薬性が示すように、薏苡仁には消炎・排膿・鎮痛作用がありかつ全身の水滞に対応できるので、イボや皮膚の荒れ、皮膚炎、浮腫といった皮膚表面の症状から内臓や消化器のポリープ、呼吸器疾患、胃腸病、盲腸炎など体の内部の症状にも使い、リウマチ、関節炎、神経痛などの体の痛みなどに幅広く応用されます。

また、ハトムギは玄米にも勝る穀物で、穀物中では最も優れた栄養源であり、滋養強壮作用もあります。

イボやポリープには、桂枝茯苓丸証や小柴胡湯証の人には薏苡仁を加えると効果的です。

 

栽培方法:

①日当たりの良い排水の良い場所を選び、堆肥・鶏ふん・石灰を入れて耕す。

生育期に肥料を追加し過ぎると背丈が高くなり過ぎますので注意して下さい。

②4月に種をすじ蒔きし、覆土(土を被せる量)は2㎝程とする。

発芽後に間引きを2回する(一回目は苗が5㎝の頃、2回目は15㎝の頃)。

間引きした後には、軽く耕し(中耕)根元に土を被せる(土寄せ)。

最終的の苗間隔を30㎝程にして風通しをよくし、日当たりを良くする。

③10月頃、種子が黒ずんだら収穫し、食用にする物は殻を取り去って天日乾燥する。

お茶や煎じ薬にする物は、少し発芽させてから天日乾燥する(私の発芽方法は、水洗して、濡れたままでビニール袋に入れて天日にさらして置くと3日程で発芽します。発芽しない物に比べると数十倍の功能差があります。)

軟らかい茎や葉も一緒に利用するとより経済的です。

薏苡仁に限らず、種子というものは栄養が流れ出ないように、含有成分が水に溶けない構造になっています。薏苡仁1kgを煎じても採れる水製エキスは2g程度に過ぎません。しかし種が発芽する時には含有成分が水溶性に変わっているので、種の時と比べると数十倍ものエキスがとれます。

 

効用

・利尿・鎮痛・神経痛・リウマチ・肩こり・腰痛・肝腎臓病・こしけ・催乳・婦人科系病・皮膚病など:ほとんどの病気に効果があり、皮膚をなめらかに、きめ細かくしますから、にきび・サメ肌・色黒・わきが・口臭なども自然にとれます。

いぼとりには、ハトムギをつぶして付けてもよく、煎じ汁を飲んでもよい。

血行を促し、事に婦人科系のホルモンの働きを強めるので、胃腸や美容だけでなく、子宝の繁栄のためにとても大事な働きをしてくれます。

母乳を出すためにも、生殖器の健全な働きのためにも大切な食品である。

けれども、効果があるからといって、急にたくさん食べすぎると、強すぎて害になりますから少量ずつ煎じて飲んだり、ご飯に炊き込んだり、お好み焼きや焼きだんごなどに、小麦粉とハトムギ粉を混ぜて食べるとよい。

・青年性扁平イボ・尋常性イボ:生のヨクイニン(ハトムギの殻を取った物)30gを水で煎じ、1日2回に分けて服用する。

 

<ヨクイニンの煎じ方>

ヨクイニン30gにコップ4杯の水を加えとろ火で煮つめ、半分になったらもう一度元の量まで水を加えて、もう一度半分になるまでとろ火で煮つめる。煎じたかすは直ぐに取り去る。かすはご飯にのせて食べてもよい。

・結石による小便の出が悪い、熱により小便の出が悪い、小便痛(膀胱炎・尿道炎・尿路結石等の時):ハトムギの茎・葉・根を新鮮な物250g(乾燥品は半分)を水で煎じ、かすは捨て、1日2―3回に分けて服用する。

・黄疸・小便不利:ハトムギの根60-90g(新鮮なものは倍)を水で煎じ、かすは捨て、1日2回に分けて服用する。

・生理がこない時:ハトムギの根30g(新鮮なものは倍)を水で煎じて服用する。

 

ハトムギを食べる

・ハトムギ粥:筋肉痛・リュウマチ・神経痛・糖尿病・美容効果に応用する

作り方①:普通のご飯に炊きこむ時は、ヨクイニン(殻を取った物)を一昼夜水につけ、最初にヨクイニンだけを炊き、その後に米と共に炊く。ヨクイニンを多量に入れると油臭いので2割程度が適当でしょう。粥は塩こんぶを混ぜると食べやすくなります。鶏肉や野菜などの好みの具を入れると美味しい。

作り方②:ハトムギを空炒りしてから、7倍の水でゆっくり炊き込みます。胃腸の弱い人、ガンの人に良い食べ物です。また婦人病や、シミとり、イボとりなど、美容のためにも効果があります。

 

・はとむぎ茶:ハトムギの種子や葉・茎・根を乾燥させ、少し炒ってお茶にします。美容効果抜群(はとむぎ茶にする場合、種子を水に浸した後、ビニール袋に入れて置くと発芽するので、これを乾燥して使うとよい。)

 

・ヨクイニンを使った薬膳料理

 

・アズキとハトムギのおしるこ:むくみ・水肥り・肌荒れ

 

・ハトムギ入りコロッケ:神経痛・関節痛・リュウマチ

 

・ハトムギと冬瓜の豆乳入りスープ:肥満症

 

・玄米とハトムギの精進粥:美容・痩身

 

・ハトムギ入りあずき粥:利尿・美肌

 

・ハトムギ入りのお好み焼き:小麦粉に、ハトムギ粉1割ほどと、小麦胚芽1割ほど混ぜ、普通のお好み焼きのように焼きます。中に芝エビやウズラの卵、もやし、ピーマン、ネギなどを入れます。

 

・ハトムギのグラタン(4人分):茹でたハトムギ2カップ、タマネギ大1個、ニンニク2かけら、生シイタケ2枚、パセリ少々、月桂樹の葉1枚、小麦粉大さじ2杯、小麦胚芽大さじ1杯、牛乳または豆乳2カップ、ごま油大さじ2杯。

①タマネギ・ニンニク・シイタケはみじん切り、先ずはタマネギ・ニンニクを油でよく炒めてからシイタケを入れ、さらに炒める。

②これを茹でたハトムギの中に混ぜ、塩で味付けする。

③フライパンにごま油を熱し、小麦粉と小麦胚芽を入れて炒め、香ばしく狐色にします。鍋底をさましてから弱火にかけ、少しずつ牛乳または豆乳を入れてなまらかなソースを作ります。鍋底が熱いとダマになって、なめらかなソースになりませんから注意。

④グラタン皿に入れ、天火で焦げ目がつくまで焼きます。パセリのみじん切をふっていただきます。

 

投稿日 : 2019年 2月 9日 作成者 :y.nozaki

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