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薬草クラブ ナツメ

ナツメ(Zizipus jujuba Mill, var. inermis (Bunge) Rehd.)

寄贈者名・産地・年月日・経歴:1999、11唐招提寺(恩田大棗)、2005、1大明寺

[気味]甘、温

[帰経]脾・胃・心・肝

[主治]脾胃を補う。疲れ、食欲不振、めまい、躁鬱、貧血、心悸、不眠、多夢、イライラ、抗ストレス作用。(補中益気・補脾和胃・養営安神・緩和薬性)。

 

棗(なつめ)こそあぢハひあまくへゐのもの 生(なま)にてしょくしはらぞはりける(なつめこそ味は甘く平のもの、生にて食すれば腹は張るける)

なまなつめ寒熱おこるものぞかし やせたる人はしょくすべからす(生のなつめは寒熱おこるものぞかし、痩せたる人は食すべからず)

なつめたゝむしてほしたハうんのもの 百薬のどくやハらげにけりなつめはただ蒸して乾したものは温のもの、百薬の毒和らげるけり)

なつめこそきょををぎなひてきりょく益(ます) はらいたミとめひゐをやしなふ(なつめこそ虚を補いて気力を益す、腹の痛みを止め脾胃をやしなう)

なつめこそしんはひのざううるほして すハぶきをとめ身をかろくする(なつめこそ心肺の臓を潤して、咳を止め身を軽くする)

なつめをばおほくしょくすな歯のどくぞ 蜜ひともじはきんもつとしれ(なつめを飽食するな歯の毒ぞ、蜜ひともじは禁物と知れ)

(橋本竹二郎訳『和歌食物本草』)

 

(日本のナツメ) (大明寺のナツメ) (上が日本、下が大明寺のナツメ)

 

梨(なし)、棗(なつめ)、黍(きみ)に粟(あわ)つぎ、延(は)ふ葛(くず)の、後(のち)も逢はむと、葵(あふひ)花咲く

(万葉集 巻16-3834 作者不詳)

 

梨、棗(なつめ)と続くように、あなたに会いたい。葛(くず)のつるが別れてまたつながるように、またあなたに会いたい。あなたに逢う日は花咲くようにうれしい。

 

ナツメはクロウメモドキ科の落葉高木で、中国では古くから、クリ、モモ、アンズ、スモモと、このナツメの五つを合わせて、五臓の気を養う五果として珍重されてきました(東洋医学の五行論の中の五果は、木(肝)が李、火(心)は杏、土(脾)はナツメ、金(肺)はモモ、水(腎)はクリです)。

漢名では棗(なつめ)と記されます。ナツメは朿とげのある背の高い植物であるところから、朿を重ねた形の「棗」の文字がつくられ、これが充あてられたとのことです。ちなみに、抹茶を入れる茶器を棗とよぶのは、この容器の形がナツメの実に似ているからです。

 

原産地はヨーロッパ南部、アジア西南部といわれ、わが国へは奈良時代以前に渡来したといわれ、「於保奈都女(おほなつめ)」の名でよばれていました。ナツメの芽は、出るのが遅く、初夏に入ってようやく芽を吹くので「夏芽」、すなわちナツメになったとの由。日本への伝来も古く、『延喜式』に諸国より乾(かん)棗(そう)貢(こう)進(しん)の記事が見られる。寒地の重要な食物であり、薬物であります。各地に栽培され、現在も飛騨高山、越前福井、富山県、群馬県沼田などの民家に残る古木を見ることができます。

 

漢方ではナツメの実を蒸して乾燥した物を大棗(たいそう)といい、滋養強壮剤として、滋潤、諸薬の緩和に重用されています。民間薬としては、食欲不振や貧血に用い、不眠症、ヒステリー、ストレス、怒りっぽい人などの精神安定薬としても煎じて服用します。特に、老人の不眠症、子供のむずがりなどには効くようです。

また、江戸時代の『いろは救民救薬の歌』には「頭痛し、のぼせ鼻の詰まるには棗に甘草煎じのますべし」(大棗・甘草それぞれ4~6gを1日量とする)とあり、頭痛、のぼせ、鼻つまりに効くと言っている。

忘れないでほしい薬木の一つです。寒冷地域では昔から栄養補給の重要な果物で、昔懐かしいリンゴのような甘酸っぱい味がして、美味しいものです。

棗の花言葉は、「健康、健康の果実、英俊、若々しさ」。庭の片隅に植えてナツメを愛で、味わってください。

 

効用

・不眠症、ヒステリー、ストレス、怒り:大棗20個を500mlの水で半量まで煎じ1日3回に分服。ひどい不眠症に大棗20g、竜眼肉20g、蜂蜜少々、水2カップを弱火で半量まで煎じて服用。

・頭痛、神経衰弱、強壮:大棗に甘草を少量加えて煎じて服用(これは、のどの痛み、声がれ、咳、胃痛、解熱、鼻づまりなどにも効く)。

・大棗酒(滋養・強壮・食欲増進):大棗300g、グラニュー糖150g(蜂蜜の場合は倍量)をホワイトリカー1、8ℓに漬ける。二~三ヶ月以上冷暗所においてから布でこす。1日30mlを限度に就寝前に服用。

・しもやけ、あかぎれに熟した果実をすりつぶして塗る。

・ナツメを煮出した「なつめ茶」にショウガとハチミツを入れて飲むと冷えの解消・精神安定に良い、寝付きを良くすると言われています。

 

✡大棗の作り方 とても甘くなります

半熟のナツメを採集し、2~3日天日乾燥した後、蒸し器で10分間ほど蒸し、再度、天日乾燥します。水気が無くなるまで乾燥し、保存は湿気が入らないようにし、カビが生えないようにしてください。冷蔵庫で保存するのも良いでしょう。

 

投稿日 : 2019年 2月 7日 作成者 :y.nozaki

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