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食養生の基礎 身土不二(しんどふじ)

前回の記事はこちらをご覧ください

 

健康に一番いいのは「旬のものを食べる」こと。そして「身土不二」といって、その土地でできたものを食べることです。「地産地消」も同じ意味です.

 

「身土不二」とは中医学の食の考え方です。寒い土地では体を温めるものが取れ、暑い土地では体を冷やすものが取れます。人間も自然の一部ですから、寒い地域で暮らす人は体を温めるものを、温かい地域で暮らす人は体を冷やすものを常食すると、環境に調和でき健康でいられるという考えです。例えば、温かい沖縄の「ゴーヤチャンプルー」は体を冷やすゴーヤ(苦瓜)や豆腐で作られる郷土料理です。一方、寒い北海道では体を温める鮭や根菜類を使った「石狩鍋」が郷土料理です。

 

身土不二で大切なことは、その土地によって体にあった食べ物は違うということです。どんなに体によい料理でも、違う地域に住む人にとっては、体によい料理にはならないということです。沖縄県は女性の寿命が世界一長い地域です。その長寿にあやかろうと寒い地域の人、例えばアラスカのイヌイットの人たちが沖縄の郷土料理を常食したとしたら、おそらく寿命を延ばすことはできないでしょう。寒い地域のイヌイットの人たちには体を温める料理を食べることが必要だからです。

 

国産品は栄養成分の含有量が高い

よく国産品がいいといいますが、確かに国産品の方が栄養成分の含有量は高いのです。輸入のブロッコリーに含まれるビタミンCの含有量を調べると、中国、アメリカ、オーストリアの順にビタミンC含有量が少なくなります。原因は輸送にかかる時間です。オーストリアから日本に届くのには約1ヶ月もかかります。野菜の栄養成分は収穫した時から減少していきますから、日本に届くまでに少なくなってしまうのです。

 

その土地で取れた新鮮な食べ物は、栄養価も高いのです。その土地のものというのは、通常、自分の住んでいる所の一里四方といわれています。

 

(注)「身土不二(しんどふじ) 」とは、「体と土とは一つである」とし、人間が足で歩ける身近なところ(三里四方、四里四方)で育ったものを食べ、生活するのがよいとする考え方。生物とその生息している土地、環境とは切っても切れない関係にあるという意味合いで使われる。文献として最初に登場するのが、中国の仏教書『盧山蓮宗宝鑑』(1305年、普度法師編)といわれ、仏教界では身土不二しんどふにと読む。食養を唱える医療関係者、料理研究家、さらに食・農・環境のあり方を探る生産者や消費者の間で、「地産地消」「地域自給」などの言葉とともに、食にたいする思想、信条の一つとして用いられる。

投稿日 : 2018年 8月 23日 作成者 :y.nozaki

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