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食養生の基礎 ネギ

・ネギ
[気味]辛、温
[帰経]肺・胃
[主治]風邪の発熱悪寒を除き、顔や目の浮腫を治し、よく汗を出す。ネギは、発散通気を主り、手の太陰肺経、足の陽明胃経、足の少陰腎経に入る。上下の陽の気を通じ、一切の魚肉の毒を解す。ネギに含まれるアリシンは、血行をよくして身体を温め、消化を助け、疲労の蓄積を防ぎ、神経を鎮めるなど、さまざまな効果があり、また、強力な殺菌作用があります(散寒解表・通陽散寒・解毒消腫)。

・ネギ(葉ネギ)
[気味]辛、温
[帰経]肺・胃
[主治]腹の冷え・痛み、寒気・発熱の風邪、解毒・消化促進・発汗・殺菌作用(袪風解表・解毒消腫)。

 

葱白(ひともじ)はからく平なりしやうかんの づつうにそよきあせいつるもの(葱白は辛く平なり傷寒の、頭痛にそよき、汗出でるもの)

ひともじハちうぶにかほのはれたるの 又はこうひのはれをひかする(ひともじは、中風に顔腫れたるの、又は喉痹の腫れを引かする)

ひともじハまなこのせいをますものぞ 中ををぎのひうをのどくけす(ひともじは、眼の精を増すものぞ、中を補い、魚の毒消す)

ひともじははらのいたミや又かさの いたミをぢしてはなちとめけり(ひともじは、腹の痛みや瘡の痛みを治して、鼻血止めけり)

ひともじは、小べんをよくつうじけり 風ひきかしらいたむにぞよき(ひともじは、小便をよく通じけり、風邪引きて頭痛むにぞよき)

ひともじの実こそハ中ををぎのひて 目をあきらかにするものそかし(ひともじの実こそは、中を補いて、目を明らかにするものぞかし)

ひともじは、くハくらん手足すぢつると かつけや又は目のまふによし(ひともじは、霍乱手足の筋つる、脚気や目のまうによし)

ひともじを冬の三月に過しょくすな まして蜜こそきんもつとしれ(ひともじを冬の三月に過食すな、まして蜂蜜こそ禁物と知れ)

(『和歌食物本草』)

 

葱白く あらひたてたる 寒さかな(芭蕉)

 

元禄4年10月上旬、数年住みなれた幻住庵をあとにして江戸へ向かう途中、美濃の垂井の本竜寺に住職の規外を訪ねたときの句です。

原産地は中国西部、渡来したのは「日本書紀」(720)に岐(き)、秋(あき)岐(き)の記載があることよりかなり古いと思われます。名前の由来は、『本草和名』(918)や『和名抄』(932)では、漢名の葱に対して岐(き)または紀(き)とし、『農業全集』(1697)には葱をキと読ませ、「キは一字なるゆえ、後世ヒトモジ(一文字)と言う。ワケギ、カリギ、ネギなどという本名はキと言う。」と書かれています。これは、ニラの二文字に対してでき、女房(にょうぼう)詞(ことば)として使われたようです。

今日のネギの呼び名は元禄時代前後から、漢字では根(ね)葱(ぎ)と書くが、これは白い根(実は茎)を食べる事に由来すると思われます。

16世紀の『和漢三才図会』は当時の代表的なネギとして「下野州ノ梅沢、濃州ノ、宮代ノ、葱白、其ノ白キ所、尺ニ近ク、葉ヨリモ長シ」と特記しており、宮代根深の産地として知られていた。

日本で薬味として利用するのは、理想的な食べ方だったのです。初がつおのおさしみにたっぷりと万能ネギの薬味をからませ、ショウガ醤油でいただくのは、まさに日本の味です。

好都合なことが労せずして向こうからやってくることを「鴨が葱を背負ってやってきた」とか、略して「鴨ネギ」などという。鍋料理には欠かせないのがネギで、すきやきもネギがなくてはさまになりません。

 

ネギは、昔から大切な薬草の一つです。ネギは食べる薬、「薬味」と呼ばれるほどたくさんの効能があります。独特の香りはアリシンという成分からくるのですが、アリシンは血行をよくして体を温める、疲労の蓄積を防ぐ、消化を助ける、疲労の蓄積を防ぐ、神経を鎮めるなど、さまざまな効果があります。強力な殺菌効果もあり、生ものとネギを和えるのには、ねぎに殺菌力があるからです。アリシンは揮発性で熱に弱く、水に溶けやすいので、できるだけ生食、そして調理してすぐに食すとその効果を最大限に得ることができます。

 

葉ネギは白ネギと比べ、粘膜を丈夫にするカロテンは5倍以上、抵抗力をつけ美容によいビタミンCは2倍以上も含みます。ビタミB1、B2、E、カルシウム、リンなども豊富で、疲労回復、不眠などにもよいです。そのため緑色の部分の多い青ねぎの方が栄養豊富という訳です。

ネギの白い部分に多く含まれているネギの独特の香りと味の元となる硫化アリルは、血行をよくし、解毒作用、消化促進作用があります。硫化アリルのひとつアリシンは食欲を高めたり、消化器系の働きを高め血行を良くするという効果があります。

ということで、ネギは緑の部分には栄養が、白い部分には薬効があるということで、とにかくどんなネギを食べてもネギは体にいい食材であるということは間違いがないと言えるでしょう

 

『医心方』に鑑真和上の処方が十一箇所あり、その一つに「鍳真方治心痛大験酢半升切葱白一茎和煎頓服立

癒。」(訳:鑑真方、心痛に酢半升とネギの白い部位1本を煎じて服用すれば、たちどころに治る)とあります。

ネギは、昔から大切な薬草の一つであります。

 

効用

・「ネギ味噌」にして細かく刻んで味噌を混ぜ、熱湯を注いで飲むとよく発汗し、熱もスッキリとれます。

・扁桃腺炎(ノドの痛み)・軽い気管支炎に、白ネギを二つ割りにして火にあぶり、しんなりしたものをノドに当てて包帯をしておくと治ります。

・風邪の初期には、生姜6g、ネギ1本を2合の水で20分ほど煮て、その汁を飲む。カツオ節でだしをとると大変美味しくなります。熱湯に白ネギのみじん切りと味噌、豆豉を加えて飲むのもよいです。

・冷え症による腹痛・下痢に、白ネギと生姜を煮て飲むとよいです。

・寒さによる腹痛・尿閉などに、炒熱した白ネギで臍部を温めるとよいです。

・特に豆腐とネギの味噌汁は疲労回復に最適です。

 

ネギを食べる

ひともじ粥

材料 納豆50g、ネギの白い部分50g、米1/3カップ(2人分)

作り方 納豆は細かく刻むか、すり鉢ですりつぶす。ネギも細かく刻む。お粥は薄めに作り、煮えてきたら、ネギと納豆を入れ、弱火でゆっくり炊く。好みでもみ海苔を上に散らし、しょうゆ少々をかけ、熱いうちに食べる。

各食材・調味料・薬味の四気・五味・効能

・納豆は、甘味と鹹味があり、少し温める性質がある。効能は、 気を穏やかにし、腹中を調え、食を進め、毒を解く。

・ネギは、辛味があり身体を温める性質がある。効能は、風邪の発熱悪寒を除き、顔や目の浮腫を治し、よく汗を出す。一切の魚肉の毒を解し、強力な殺菌作用もある。

・粥は、甘味があり身体を温める性質がある。効能は、脾胃を能く調え、元気を益(ま)し、五臓を養う。下痢の後の体調を調え、小児の吐乳によい。

・しょうゆは、鹹味と甘味があり少し冷やす性質である。効能は、一切の飲食および百薬の毒をも消す。

・海苔は、甘味と鹹味があり身体を冷やす性質がある。効能は、滋養および軟堅作用があり、甲状腺肥大、リンパ結核、脚気に適用される。生活習慣病の予防になる。

考察

王朝の女房詞(にょうぼうことば)で、ネギを一文字といいます。別名豆豉(とうし)粥。豆豉には淡豉(納豆のようなもの)と、鹹豉(かんし)(塩を加えて作った昔の調味料)があり、薬用には淡豉を使いました。中国の江南地方では疫病の流行時に必ず用いたもので、病人には煎汁を与えました。納豆で応用しましたが、食欲のないときにもいただけるさっぱりとした味です。効能は、解毒、精神安定作用、利尿利便。初期の風邪には食後温かくしてやすみ、汗を出すと良い。

 

・ネギを薬味にするとピッタリ!の料理

1、味噌汁 ネギは小口切りにして最後に浮かべて。疲労回復に最適。

・味噌は、甘味と鹹味があり、身体を温める性質がある。効能は、腹中を補い、気を益し、脾胃を調え、心腎を滋し、嘔吐を収め、腹下しを止め、四肢を強くし、皮膚を潤し、酒毒および鳥魚獣菜毒を解す。

・豆腐は、甘味と鹹味があり冷やす性質がある。効能は、熱を引かせ、血を散じ、赤眼・腫痛を治す。脹満を消

し、大腸の濁気を下し、久痢を止め、酒毒を解する。

・ナメコは、甘味があり平性の性質である。効能は、ぬめりの成分はムチンで、消化を助け、胃壁を保護する。

2、そうめん ワサビやショウガ、ユズなどと一緒にめんつゆ入れて。消化を助け、食積を除く。

・そうめんは、甘味があり身体を温める性質である、効能は、腹中を温め、冷瀉を止める。多量の食べると気が塞ぎ痰が塞がり、熱を生じ積を動かす。

3、うどん 温かいものは上にかけ、冷たいものはつけ汁に入れて。消化を助け、食積を除く。

・うどんは、甘味があり身体を温め性質がある。効能は、腹中を温め、腹下しを止める。多食すると気が塞がり、熱を生じ積を動かす。

4、ところてん ネギは小口切りにしたものを上にのせて酢醤油で。ところてんの冷えを和し消化を助ける。

・ところてんは、苦味と鹹味があり、冷やす性質である。効能は、上焦・胸膈の煩熱および胃熱を去り、渇を止め、暑を消し、酒毒を解する。凡そ下焦・虚寒の人が用いるのは宜しくない。

5、冷奴 おろしショウガと一緒に上にのせて、しょうゆをかけて。消化を助け、豆腐の冷えを和す。

・豆腐は、甘味と鹹味があり冷やす性質がある。効能は、熱を引かせ、血を散じ、赤眼・腫痛を治す。脹満を消し、大腸の濁気を下し、久痢を止め、酒毒を解する。

・ショウガは、辛味があり少し温める性質で黄色です。 効能は、芳香性の辛味健胃薬であり、食欲増進、胃下垂、吐き気、しゃっくり、腹痛、下痢、風邪、蟹魚毒消し。

・しょうゆは、鹹味と甘味があり少し冷やす性質がある。効能は、一切の飲食および百薬の毒をも消す。

6、鰹のタタキ 小口切のネギとおろしショウガをのせてしょうゆやポン酢で。カツオの魚毒を解す。

・カツオは、甘味があり身体を温める性質がある。効能は、食欲不振、むくみ・腎虚の喘息、頻尿、足腰のだるさ。多食禁物。

・ショウガは、辛味があり少し温める性質がある。効能は、芳香性の辛味健胃薬であり、食欲増進、胃下垂、吐き気、しゃっくり、腹痛、下痢、風邪、蟹魚毒消し。

・しょうゆは、鹹味と甘味があり少し冷やす性質がある。効能は、一切の飲食および百薬の毒をも消す。

・ポン酢は、酸味があり身体を冷やす性質がある。効能は、食積を消し、酒毒を解す。疲労回復、心を落ち着かせる。

7、あんかけ料理(魚の揚げ物など) 上に白髪ねぎをたっぷり飾って。魚毒消しと消化を助ける。

・イワシは、甘味と鹹味があり身体を温める性質がある。効能は、 陰を滋し、陽を壮にし、気血を潤し、筋骨を強くし、臓腑を補い、経絡を通し、老を養い、弱を育て、肥健にし、長生きさせる。

8、納豆 カラシやごまと一緒に入れてしょうゆをかけて。風邪のための処方葱豉湯(葱白頭・淡豆豉各15.0)

・納豆は、甘味と鹹味があり、少し温める性質がある。効能は、 気を穏やかにし、腹中を調え、食を進め、毒を解く。

・カラシは、辛味があり温める性質がある。効能は、胃を刺激し、食欲を増進させ、細菌の増殖を抑制する作用もあり、食中毒予防にもなる。

・ゴマは甘味があり平性の性質がある。効能は、早期白髪、頭のふらつき、目がかすむ、耳鳴り、肢体のシビレ、腸燥便秘(黒は腎、白は肺に作用する)。

・しょうゆは、鹹味と甘味があり少し冷やす性質がある。効能は、一切の飲食および百薬の毒をも消す。

9、焼肉 タレに細かく切ったねぎを入れて。肉毒を解し、消化を助ける。

・牛肉は、甘味があり身体を温める性質がる。効能は、気を補い、血を益し、筋骨を壮にし、腰脚を強くし肥健にする。脾胃を補うに最も優れている。10、鍋物(水炊きなど) 大根おろしと刻んだネギをポン酢に入れてつけダレ(・・・・)に。身体を温め消化を良くする。

10、トンカツ 大根おろしと一緒に上にのせてポン酢をかけて和風で。豚肉の肉毒を解し、消化をよくする。

・豚肉は、甘味と鹹味があり身体に対しては平性の性質がある、効能は、熱病傷津の消渇、空咳、便秘、乳汁分泌不足、病気の回復。

・大根は、辛味と甘味があり身体を少し冷やす性質がある。効能は、五臓の機能を高め、食べ物を消化し、痰を除き、吐血・鼻衄を止め、麺類・魚肉・豆腐の毒を解す。

・ポン酢は、酸味があり身体を冷やす性質がある。効能は、食積を消し、酒毒を解す。疲労回復、心を落ち着かせる。

11、ハンバーグ 青じそと一緒にハンバーグにのせてポン酢をかけ、和風でどうぞ。肉毒消し、消化を助ける。

・豚肉は、甘味と鹹味があり身体に対しては平性の性質がある、効能は、熱病傷津の消渇、空咳、便秘、乳汁分泌不足、病気の回復。

12、ラーメン:薄く小口切りにしたねぎをたっぷりのせて。消化を助け、身体を温める。

・ラーメンは、甘味で身体を温める性質がある。効能は、腹中を温め、冷瀉を止める。多量の食べると気が塞ぎ痰が塞がり、熱を生じ積を動かす。

13、マーボー豆腐 最後の仕上げに細かく切ったネギを上に散らす。身体を温め、消化を助ける。

・豆腐は、甘味と鹹味があり冷やす性質がある。効能は、熱を引かせ、血を散じ、赤眼・腫痛を治す。脹満を消し、大腸の濁気を下し、久痢を止め、酒毒を解する。

 

投稿日 : 2018年 9月 19日 作成者 :y.nozaki

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