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菜種油の ほうろく屋 杉崎さんのお話 第3話

【 第3話 喜八郎との約束と独り立ち 】
  
高度経済成長期、先代 喜八郎は世の流れに逆らい自分の道を進むため、苦しい時代が続いた。
 
先代妻 たけ子とリヤカーを押し空きビンを集めて廻り、それを売り、子どもたちを必死で育てた。と言う。
 
また、親の姿を見て子どもたちの後継ぎはなく、あえて、継承しようと思わなかった。とも言った。
 
現在も世の中の荒波は続いている。そこに舟を出すほうろく屋も小さな町工場。パートナーと2人の二人三脚。
 
僕が大嶽製油所の後を継ぐと決めた時、両親そして、近くにいる人生の先輩達に大反対された。
 
『町工場は運営できないから閉鎖、倒産する』『お前は頭がおかしくなったのか?』『まして、原料菜種がない。無謀だ』と、変態扱い。もちろん心配してくれてのこと。
 
しかし僕は、こう言い返した。
 
『10年後、時代は変わる。手間暇かけて作る本物が受け入れられる。原料菜種がなければ、自分で栽培すればいい』と。
 
皆、『勝手にしろ。』の一言だった。
 
大嶽製油所自体、先代の体力から加工依頼の仕事は断り、愛知県内の菜種農家も消滅。地元農家の菜種が年間600㎏ほどのため、数日の搾油で終わってしまう。
  
実際は、無謀だった。
だから、修行も全力でやった。
  
また、近隣からの菜種油の加工依頼は僕が受け先代の指導で油を搾り経験を重ねた。
  
そして、数年がすぎる。
  
先代は認知症が入りはじめ、薄れゆく意識の中で必死に何回も肝心なタイミングを教えてくれる。
  
そんなある日、『もう、この機械を全て持って行きなさい』と、突然言われる。
  
僕は即答した。『ありがとうございます。この先いかなる苦労が起きても必ず、この伝統を守り復活させます』と、答えた。
  
これが、喜八郎との約束となった。
  
先代の言葉をもらって移設場所を検討する。原料のない中で工房の設備投資は難しい。移設場所も簡単には借りれない。困った。
   
とりあえず身内の会社の敷地内にあるブロックむき出し、雨風降り込むトイレも無いバラック小屋を自分で修理し機械をなんとか移設した。
  
よし!このバラック小屋からスタートだ‼︎
 
そして、移設間もなく喜八郎は脳梗塞で倒れ、一年後天国へ旅立った。
  
ホッとしたのであろう。アレやコレや僕が持って出る物の準備をしてくれた姿が今でも浮かぶ。
  
ただ、現在のほうろく屋でもう一度、一緒に搾油したかった。
  
後で先代妻 たけ子に聞いたことだが、大嶽製油所を廃業すると決めた時、他から数件、技術と機械を譲って欲しいとのお願いがあったと。
   
しかし、喜八郎は全て断った。

12308166_1304895156204214_8856325276581289250_o _______________
ほうろく屋は 昔ながらの手作業にこだわった
圧搾法で菜種油、油かすを製造しております。
         
二代目ほうろく屋  杉崎 学
https://www.facebook.com/tougeyamamura
        
純粋菜種焙煎工房 ほうろく屋 
https://www.facebook.com/hourokuya/
_______________


2016年 ほうろく屋さんの 菜種油 商品番号 1 伝承油 460g/商品番号 2 荒搾り460g/商品番号 3 生搾り138g

ほうろく屋さんのなたね油のページ
PCページhttp://www.nozaki-kanpou.com/user_data/oil.php

スマートフォンページ
http://www.nozaki-kanpou.com/blog/oil

2016年6月出荷に向けての予約を受け付けいたします。

http://www.nozaki-kanpou.com/blog/archives/8425


投稿日 : 2016年 4月 5日 作成者 : 漢方の野崎薬局

菜種油の ほうろく屋 杉崎さんのお話 第5話

菜種油の ほうろく屋 杉崎さんのお話 第5話。
 
いつも静岡に行った時にはお世話になっております、aSeed Jeffさんの記事より
https://www.facebook.com/aseed.jp/

【 第5話 ほうろく菜種油 搾油工程 】
    
ほうろく菜種油は、小さな小さな工房でパートナーと2人、愛情込めて作っている。
    
搾油方法は圧搾式。
昭和30年代当時の製法『手搾り(全て手作業による工程)』にこだわり、原油になるべくストレスをかけず、自然の力を最大限に利用することで生命力のある菜種油が生まれる。
   
    
その1 乾燥、天日干し…搾油前、1日じっくり天日干し。薪焙煎時の安定と菜種油の仕上がりがクリアな黄金色、旨みが入る。
   
  
その2 風力選別…昔ながらの唐箕(とうみ)を使い、風力選別する。
ほうろく菜種油には選別した良質な種のみ使用。良質な種のみを使用することで香り豊かになる。
未熟な種は、まとめて搾油し自然に優しいチェンソーのチェーンオイルとして。また、福井県 曹洞宗 大本山 永平寺へ灯明油として奉納しています。
  
   
その3 薪焙煎…先代 喜八郎が設計した唯一の鉄釜(ほうろく釜)で薪を使用し焙煎する。
菜種油の良し悪しは、この焙煎工程で全て決まる。
  
1釜約40分、五感を研ぎ澄まし目で見て、鼻で嗅ぎ、手で握り、種を潰し、火を調整。
その日の気温、湿度、ロットによって菜種の水分含有量も違う。
 
身体で覚えた感覚で最高の状態まで進める。
もちろん、マニュアルなど必要ない。職人は感が命。
 
菜種油は焙煎時、ある一定の温度を超えると油が変質、死んでしまう。色味、香りが悪くなり搾油後、原油をお湯、水で洗ったり精製しないと食べられない。
  
ほうろく屋の焙煎は、菜種が生きるか死ぬかの瀬戸際、まだ生きた状態(搾油量は少ない)のタイミングで搾油機に放り込む。だから、自然の力できれいになる。
  
しかし、一般的には135℃(変質した状態)ぐらいまで温度を上げて焙煎する。油は種の温度が上がればたくさん出る。企業を運営するには歩留まりが良い。つまり、生産効率重視。菜種一粒からたくさんの油を取り出すのが普通。
 
この事から、生命力ある菜種油の実現に、ほうろく屋は生産効率より品質重視の姿勢で進めている。
*商品 生搾り油は、焙煎温度60℃以下の低温焙煎。
 
   
その4 圧搾…昭和33年 7月製のダブルエキスペラー(圧搾機名)で搾油。菜種を潰して絞りだす。
この機械から出る油は当時の食卓の笑顔が浮かびます。そして、ほうろく屋は古い物を大切にします。
 
   
その5 静置、ろ過…圧搾機から出た原油を2週間静置(自然ろ過の実現)。
上澄みより、ほうろく屋オリジナル吸引ろ過機を使用し、小さな力で時間をかけ、ろ紙をくぐらせる。 
*商品 荒搾り油は、この希少な上澄み油のみ使用。
  
   
その6 仕上げ…ろ過後の菜種油を釜に入れ、薪火で火を入れる。
仕上げに火を入れる事により、腰が強くなり何度揚げても油が汚れない酸化しにくい、使い切る捨てない菜種油の実現。
*商品 伝承油の完成。
   
 
この様に、ほうろく菜種油は、化学薬品は一切使用せず、単純な工程から生まれています。
  
単純工程だけに、手を抜こうと思えば天日に干さなくても、選別しなくても、薪を燃料にしなくても、自然の力を利用しなくても、油は作れます。
  
しかし、子どもや野菜を育てることと同じ、手を抜けば抜いただけの物しかできない。だから僕は妥協せず手を抜かない。
 
日本の職人は、この手間暇かかる作業を身体が動かなくなるまで続ける。
 
これこそが本物の職人なのである。
 
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ほうろく屋は 昔ながらの手作業にこだわった
圧搾法で菜種油、油かすを製造しております。
         
二代目ほうろく屋  杉崎 学
https://www.facebook.com/tougeyamamura
        
純粋菜種焙煎工房 ほうろく屋 
https://www.facebook.com/hourokuya/
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次回は、『見向きもされない菜種油』です^ ^

2016年 ほうろく屋さんの 菜種油 商品番号 1 伝承油 460g/商品番号 2 荒搾り460g/商品番号 3 生搾り138g

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の 6月出荷に向けての予約を受け付けいたします。

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投稿日 : 2016年 4月 5日 作成者 : 漢方の野崎薬局

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